湧泉(ゆうせん)~疲労の回復に~
湧泉は漢字からわかるように、「泉のように元気が湧いてくる」と言われる生命力・精力をつかさどる腎の経絡のはじまりのツボです。身体の疲れを取り除き、元気を取り戻すのに効果があるツボですね。
足裏反射区では、腎臓にあたります。
一時期、青竹踏みや健康サンダルがブームを呼びましたが、今は「足裏マッサージ = リフレクソロジー」が人気ですね。とても気持ちがよく、女性のみならず男性にも人気が高いようで、実際に男性のお客様も多くいらっしゃいます。
実際に施術をしている中で、疲れの溜まっている方、体の弱い方の湧泉は、張りが無くへこんでいます。また、腰~足の冷えに悩まされている方も湧泉に力がなく、元気な方と比べると張りが無くなってしまっています。
湧泉(ゆうせん)の効果
効果:婦人科疾患/冷え性(特に下半身の冷え)/のぼせ/生殖器系疾患/腎臓・膀胱疾患/不眠症/呼吸器疾患/心臓疾患 等
足先の冷え以外にも、足の内側、お腹の中央付近を流れる道筋の冷え、痛みやこり、違和感などにも効果があり、さらには生理月経に関係した違和感、痛みなど婦人科疾患にも効果があります。
例えば「お腹が冷える」「腰が冷える」「生理痛」「更年期障害」などです。
歩き疲れや立ち疲れなど、背中、腰、お尻、足の使い過ぎによる筋肉疲労にもよく効きます。
湧泉(ゆうせん)の場所
場所:足の裏の中央よりつま先よりのへこんだ所

湧泉の場所
湧泉は、足底の中心より前の方にあります。第2と第3の指の骨の間の、ちょうど少し窪んだところです。
足の指を曲げると「人」の字のようにシワができますが、その交点の窪みが湧泉だと覚えるとわかりやすいですね。
自分でできるツボ刺激
湧泉を「3秒押して~3秒離し」と繰り返すことによって効果を得られます。足が冷えているようでしたら、予めお風呂や足湯などで温めておくとさらに効果的でしょう。
効果には個人差があるので、効果を確かめながら、強く押し過ぎないように指圧マッサージすることが大切です。
湧泉は疲労回復やリラクゼーション効果がありますから、湧泉を中心に土踏まずあたりまでをゆっくり指圧すると、全身の疲労が取れ身体が軽くなると思います。
また、温熱刺激としてお灸もとても効果的です。
自分でできる やさしいお灸
一日の疲れがスッと取れますので、どうぞ試してみてくださいね。
禁忌・注意事項
この湧泉に限りませんが、妊娠中・妊婦さんには効果が強く表れてしまうことがあります。
湧泉を刺激することやリフレクソロジー自体は、決して身体に害があったりするものではありませんが、安定期に入る前の妊娠初期は避けたほうが良いでしょう。
その他にも「太衝」「三陰交」への刺激はしないようにしてください。
一般的に安定期と言われる妊娠5~7ヶ月(16週~28週)に入れば、リフレクソロジーにより血流が良くなって、母体から赤ちゃんへの栄養を適切に届けることができます。
また、多くの妊婦さんの悩みである便秘やむくみの改善も期待できるかもしれませんし、つかの間のリラックスタイムとしても効果が見込まれます。
しかし、その際であっても
- 初心者がうかつにツボ刺激しない
- ちゃんとしたお店でも、施術者には妊娠の旨を伝える
- 長時間、または強い力での施術は避ける
の3点は意識するようにしてくださいね。