胃・小腸・大腸・膵臓・十二指腸
胃
胃(膵臓・十二指腸を含む)はストレスと密着な関係があります。
ストレスをためすぎず、暴飲暴食には気を付けて、よく噛んで食事をしましょう!
働きは、大きく分けると2つあります。
- 消化
胃は、食道から運ばれてきた食べ物を消化します。
食道から運ばれた食べ物は、蠕動(ぜんどう)運動によりくだかれて、
胃液と混ざり合い粥状になってから、十二指腸へと送り出されます。膵臓は消火液(水駅)をだす外分泌腺としての機能と、
インシュリンなどのホルモンを出す内分泌腺としての機能があります。 - 殺菌
胃液は、ほとんどのタンパク質を変性させるほどの強い酸性です。
この胃液が、食べ物とともに入ってきたウイルスや細菌の増殖を抑えたり、殺菌しています。
小腸
小腸はスポンジみたいに栄養を吸収!
小腸の働きは食物の消化と吸収です。
栄養素の約90%は小腸で吸収されています。
小腸は大腸に比べて動きが早いので、3~5時間ほどで消化・吸収の仕事を終え、残りの内容物は大腸へ送られます。
小腸からは1日に約2.4L程度のアルカリ性の分泌液がでてきます。
これは、胃からの酸性の内容物によって腸が傷つかないように中和して腸を保護するはたらきがあります。
また、腸液内には消化酵素が含まれており、栄養素を分解して腸からの栄養の吸収を助けています。
消化器は、ストレスと密接的な関係にあります。
ガスがたまりやすかったり、お腹が張っている時は要注意!
食物繊維は摂り過ぎると逆にお腹を張らせてしまうので、ほどほどにしましょう。
水分をたくさんとって、不必要な空気をお腹に入れないように、
食べる時は急がず、よく噛んで食べましょう。
大腸
肝臓・胆のう
肝臓は一番大きい臓器で、とっても働き者です。
文句も言わず休まずに働きつづけ、「沈黙の臓器」とよく言われますね。
気づいた時には疲労困憊になってしまうことがあるので、大事に労わってあげましょう。
肝臓の主な働きは、代謝、解毒、胆汁の生成の3つに分けられます。
- 代謝
食事でとった食べ物は胃や腸で消化されて吸収しやすい成分に変わり、
門脈を流れる血液によって肝臓に運ばれます。肝臓はそれをいったん貯蔵し、体内で利用できる形に変換・合成して、
必要に応じて体内のあちこちへ送り出すのです。 - 解毒
体内に入ってきたアルコール、薬、食品添加物などの化学物質や体内でつくられたアンモニアなど、
体に有害な物質を分解して無毒化し、尿や便として体外に排出します。 - 胆汁の生成
胆汁は脂肪の分解や、あぶらに溶けやすい脂溶性ビタミンの消化・吸収を助ける働きをします。
肝臓が分泌した胆汁は、胆管(胆道)でつながっている胆のうに蓄積されて濃縮され、
胃から十二指腸に食物が流れてくるとその消化・吸収のために十二指腸内に放出されます。胆のうは胆汁を蓄えて濃縮します。胆汁は脂肪を消化・吸収しやすい形に変えてくれます。
脾臓
脾臓は、血液を濾過して、古くなった赤血球や異常な赤血球の破壊を行うとともに、赤血球中のヘモグロビンを破壊し鉄を回収する働きもあります。
胎児の時は、骨髄が血を作るまで造血もしています。
たくさんのリンパ球を作り、血液中に供給する最も大きいリンパ性器官でもあり、低血圧、貧血、慢性疲労、食欲不振などや、免疫力の改善にとても効果がありますのでこの忙しい現代に生きる皆様はしっかりと刺激してあげましょう。